リヨンに2024年、2025年に行った際に楽しんだグルメを中心に、観光で特に満足度が高かったスポットと、空港と市内間のアクセスも紹介します。
ポール・ボキューズ本店 L’Auberge du Pont de Collonges
フランス料理界の巨匠ポール・ボキューズが築いた名店で、1965年から長くミシュラン三つ星を維持し続けたことで知られています。リヨン郊外のコロンジュ・オ・モンドールに位置し、“ヌーヴェル・キュイジーヌ”を広めた立役者として、現代フレンチの礎をつくった存在です。

料理だけで評価すると、どこかで味わったことのある、想像の範囲に収まる一皿が多く、驚きはあまりありません。ただし、それは同時に、現代フランス料理の基盤を築いたポール・ボキューズの存在が、今日の多くのフレンチに影響を与えているということを示しているとも感じました。料理の歴史や変遷を体験したいのであれば、一度訪れる価値はあるように思います。「当時、これが革新的だったのだろう」と想像しながら味わう楽しさがあります。いい意味でも悪い意味でもミシュラン2つ星の高級レストラン感はなく、家族の集まりで使っているフランス人も多い印象でした。

ここでしか味わえないというわけではないですが、特別感のある体験としては、ワゴンから自由に選べるチーズワゴンとデザートワゴンがあります。料理そのものより、このサービスを含めた体験が訪問理由になる印象です。コースは一番軽い構成であれば、アミューズ・前菜・メインまでは無理なくいただけますが、チーズとデザートでつい食べ過ぎてしまうので、全体としてはかなり満腹になります。

訪問時のメインの一つ、ブレス鶏のクリームソースは、胸肉を低温調理で丁寧に仕上げ、ブレス鶏ならではの旨みをしっかり閉じ込めた一皿でした。弾力を保ちながら柔らかさもある食感で、ジロール茸の香りが豊かなクリームソースとの組み合わせが印象的でした。

アラカルトでの注文も可能ですがぜひコースで注文し、チーズとデザートワゴンまで味わいたいところです♪




人を殺められそうな厚さのワインリストには圧倒されました。グラスワインも十分な種類があり、無理にボトルを選ばなくても満足度は高いと思います。

ポールボキューズ本店へのアクセス
Uberで行きました。市内中心部からやや離れた場所に位置しており、バスで行けないこともないですが、スムーズさを考えるとUberの利用が現実的です。市内中心部から20分ほどです。
ポールボキューズ本店の予約方法
公式サイトから簡単に予約できます。コースにするかどうかは当日決めることができます。
ポールボキューズ市場 Les Halles de Lyon Paul Bocuse
チーズ専門店や牡蠣のお店、パン屋やケーキ屋など目移りするほどたくさんのショップが軒を連ねています。

特に印象に残ったのが入り口近くにあるスープ&クネル専門店、Giraudet – Les Halles de Lyon | Quenelles, Soupes & Ravioles artisanalesです♪
スタッフの対応が丁寧で、料理の質も高く満足度がありました。定番の濃厚ソースでいただくクネルはもちろん、暑い日に選んだ、カリッと焼いたクネルをサラダに合わせた一皿も軽やかで食べやすかったです。

名物のラビオリに近い手打ちパスタも人気で、チーズをたっぷり詰めたタイプのグラタン仕立てが特に印象的に残りました。

地元の方が生パスタを購入していく様子も見られ、観光地としてだけではなく、リヨンに根付いた市場としての魅力を感じる場所でした★

リヨン名物プラリネブリオッシュ
Pralusのプラリネブリオッシュをリピート買いしています。お店の外観もプラリネピンクカラー!

安定した味わいで大小サイズがあり、市内には支店も複数あります。少しずつ切り分けてコーヒーと共にゆっくり食べると満足感があります。

プラリネブリオッシュの持ち歩いにはそれほど気をつけなくて良いのですが、別のベーカリーで購入したプラリネのタルトは38℃の真夏には溶けたので夏の持ち歩きは要注意です。

おすすめリヨン郷土料理店
Le Café Comptoir ABEL
リヨン出身の方のおすすめのお店で、家族のギャザリングによく利用していたとのこと。
夏のバカンスシーズンに訪問したときは観光客と地元客半々ほどでしたが、10月に再訪したときは店内はほどんど地元の方々のように見えました。夏季はテラス席がおすすめです。

落ち着いた雰囲気の中で本場のリヨン料理をゆっくり味わえます。観光向けというより、地域に根づいた食堂という印象で、郷土料理をしっかり楽しみたい方に適しています。
特に印象に残ったのは、クネル (Quenelle de brochet en gratin « Abel »)、ソーセージとレンズ豆の温菜 (Saucisson chaud, lentilles tièdes )、フォワグラのパテ、そしてリードボーのモリーユ茸ソース(Ris de veau aux morilles à la crème, riz pilaf )です。




リヨンの空港と市内間のアクセス
空港と市内のアクセス:ローヌエクスプレス
Rhônexpressというトラムが空港と市内を30分で結んでいます。往復チケットをオンラインで買うのがお得です。
次のセクションでは、リヨンの観光スポットの中で特に良かったところを紹介します。
クロワルースの丘
独特の高低差が作る風景、静かな住宅街に点在するアトリエやカフェ、ほっとするような街角の雰囲気が魅力です♪
クロワルースの丘には有名なだまし絵があり、代表的なのはムール・デ・カニュ(Mur des Canuts)と呼ばれる大規模な壁画です。カニュ(織工)の歴史と街の風景を精密に描いた作品です。建物の窓や階段、広場が立体的に見えるように描かれており、このだまし絵をみるためにクロワルースに行きましたが、見応え抜群でした〜!

トラブール (Traboule)
トラブールは、建物と建物の間をすり抜けるように通り抜けられる細長い通路のこと。絹織物が栄えた時代、織工たちが生地を雨から守りながら運ぶために使われていたと言われています。旧市街とクロワルース地区に多く残り、現在も住民が暮らす建物の内部にあるため、静かに通るのがマナーです。非日常感のある小さな冒険を楽しめるスポットです。


Jardin Rosa Mir
スペイン出身の芸術家ジュール・セニュが、母へのオマージュとして作り上げた小さな庭園です。貝殻や石で壁一面を装飾した独特の世界観が特徴で、異国の聖域のような雰囲気があります!

4月〜10月の土曜の午後のみ開園と条件が限られていますが、一見の価値がその期間に訪れるなら是非行っていただきたいスポットです。


10月初旬に訪れた際は15分ほどの待ち時間で入場できましたが、ピークシーズンは混雑が予想されます。
リヨン美術館
リヨン市庁舎、テロー広場の前にある修道院を改修した美術館です。
比較的空いており、落ち着いた雰囲気の中で彫刻や絵画をゆっくり鑑賞できる美術館です。
ロダンの彫刻コレクションと、近代絵画のコレクションが筆者は特に好きでした。

以下のブログにリヨン美術館でのジャンル別見どころが解説されていれるので、訪問前に一読されてはいかがでしょうか。

まとめ
リヨンで過ごした時間を振り返ると、街の多層的な魅力が思い出されます。ポール・ボキューズ本店で感じたフランス料理の伝統、市場で味わった日常の食文化、そして庶民的なビストロで出会った地元の滋味。いずれも、この街が育んできた食の奥行きをよく表していました。
旧市街の石畳やクロワルースの斜面に広がる街並みは、パリとは異なる落ち着きがあり、フランス第二の都市としての規模を持ちながらも、どこか親しみやすい空気が流れていました。
食都としての顔と、歴史と暮らしが折り重なった街の景色。その両方に触れられる体験が、リヨンを旅先として選ぶ理由になると思います。

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